今回は、おじさんのブログに初めて投稿していただいた
てんやわんや本町 介護員 水谷さんです。
利用者の後ろ姿に シャイな方であるけれども、「目的があると、頑張れる」「ゴールを示してくれると頑張れる」と言う
強い意思も強烈に感じるのは、おじさんだけでしょうか。
てんやわんや本町では、2週間に1度、業務を終えたスタッフが集まりミーティングを行っています。対応が難しいケースへの具体的なアプローチの方法を考えることも度々あり、職員の知識や経験を研鑽する非常に良い場となっております。
今回は、先日のミーティングでアプローチ方法を検討したTさんをご紹介します。
Tさんは一度てんやわんや本町に体験に来られたのですが、その時は、「何もしたくない」と我々職員の声掛けにもあまり応じて下さらず、結局、何もせず、帰られてしまいました。
家族の勧めもあり、利用される事になったのですが、我々スタッフからの活動の提案にも今一つ乗り気ではなく、ぼんやりと座っている事が多くなっていました。そこでスタッフミーティングで話合いを行いました。
「何かここに来る楽しみを見つけてもらえないだろうか」
「個別に活動を提供する内容を新たに構築出来ないだろうか」
Tさんのニーズを把握し、「好きな事」「「興味がある事」を中心に、個別に活動を提供する事と、既存のプログラムの有効活用をして行く事になりました。
デイサービスに到着すると、その日どの様に過ごすかをご自分で選んで頂き、予定ボードにプログラムの札を貼っていただきます。ご利用者様の個別性、自己選択、自己決定の機会を意図的に行って頂く為です。
Tさんにこの朝の予定立てを、職員が付き添いの元、立位で行って頂くよう声掛けをしました。そして、下肢筋力強化の為、平行棒を使った歩行訓練を提案させて頂きました。
すると、「目的があると、頑張れる」「ゴールを示してくれると頑張れる」と積極的に職員の声掛けに応じて頂ける様になり、この歩行訓練の他にも、マシーンを使った運動・段差昇降にも意欲的に取り組まれる様になりました。又、徐々に職員とも打ち解け、色々な話を聞かせて頂ける様になり、我々スタッフは、そこで初めてTさんは、「何もしたくない」のではなく自分の思いをストレートに表す事があまり出来ない、非常にシャイな方なのだなと気付く事が出来ました。
今では、身体を動かすだけでは無く、おいらーく認定の漢字検定のプリント、事務仕事にも熱心に取り組まれています。