おいらーくブログ

29. 8月 2020 · O様の「夢叶え巡礼」 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

 

報告者:てんやわんや本町 四反田 将明

私達介護員は重大なアクシデントを防ぐには、どの様な取り組みが必要か、いつも考え皆で話し合っています。

てんやわんや本町の場合

アクシデント内容は断トツ転倒によるものが多い!

転倒を引き起こす要因として第一位が筋力低下によるもの!

筋力の衰えで転倒に結び付く筋肉は…下肢筋力!

そこで、利用者O様の「夢叶え巡礼」の取り組みをお伝えします。

てんやわんや本町は3階建ての建物になっており、駐車スペースの1階を除き、利用者様は、2階と3階を、それぞれの方法、それぞれのペースで自由に移動されています。フロアには様々なバリアがアリー、実際、外出される際の転倒予防の訓練となる様な仕掛けになっています。その仕掛けの一つが、デイサービスの中に15か所の札所を設け、歩行訓練を兼ねて、スタンプラリーの様に、札所を探し、ハンコを押して歩いて回るのが「夢叶え巡礼」です。

 

Oさんは、自宅での転倒、骨折をきっかけに、歩行器を使用されていましたが、歩行器の置き忘れが多く、転倒リスクが非常に高い利用者様です。加えて、コロナ感染予防の為、ご自宅で過ごされる時間が長くなり、それに伴って、下肢筋力の衰えの為か、歩行に不安定さとすくみ足歩行が見られ、何かに掴まらないとふらつきが強く出る様になってしまいました。デイでも座ったまま全く動かない時間が増え、歩行の際も時折、以前には決して無かった、職員を頼る姿もチラホラ見受けられる様になってしまいました。

このままでは再び転倒してしまう可能性が出てきました。そこで、本町の職員皆で話し合い、O様に、下肢筋力を衰えさせない為「夢叶え巡礼」の声掛けを実施し、歩行の機会を増やして頂く事にしました。

最初は「いいから!いいから!!」と中々、重い腰を上げて頂けなかったのですが、徐々に我々職員の声掛けに根負けされたのか、「で、どうすればいいの?」と巡礼に取り組む意欲を見せて頂ける様になりました。

ついに巡礼の用紙を手に取るO様

巡礼の用紙にハンコを押していきます。

札所は15か所、階段の途中も含め全て、独歩で回られます。

階段の途中にある札所にて

筋力を衰えさせない為、マシンを使った「ポパイ」にも意欲的に取り組まれるO様

徐々に、「何か仕事ないかい?」と自らおっしゃられる様になり、昼食の際に使用した、お膳の片づけや、食器を2階から3階まで運んで頂く仕事を自主的にして頂ける様になりました。

歩行も徐々にではありますが、転倒とコロナ自粛以前の状態に戻りつつあります。

 

「巡礼」「ポパイ」を終え、お好きな囲碁を楽しまれるO様

O様はこの「夢叶え巡礼」でどの様な夢を叶えるのでしょうか。

 

今後も、様々な利用者様に対してこの様なアプローチが出来ればと考えています。

その結果、重大な転倒事故を少しでも減らす事に繋がれば幸いです。

コロナの影響で我々が提供出来るサービスも色々と狭まってしまっていますが、てんやわんや本町では職員一人一人が利用者さんの立場になってお話に耳を傾け、連携して利用者様の満足度を高めて行きたいと思います。

 

報告書を読んで、この利用者さんばかりでなく

利用者さんの意欲を引き出す試みが いつしか

利用者さんにはたらきかける職員達をもポジティブに変える原動力になるのですね!

仕事には何らかの目標・達成・充実感がどの仕事にも必要で

それも自分の心の持ちよう次第だということなのでしょうね。

四反田さん グッジョブ! です!!

Comments closed