いやぁ~おじさん
今回の掲載記事に 頭が下がりました!
てんやわんや本町の高堂さん
これからデイサービスセンターてんやわんや本町もリニュアルオープンします。
益々、お一人お一人の状態にあった生活リハビリを提案・実行してください!
では、
Yさんは左片麻痺があり、以前は杖歩行で通っておりましたが、体調不良が続きデイサービスもお休みされ、ADLが低下し車椅子が必要となりました。又臥床時間が長く、褥瘡が出来てしまい、褥瘡の悪化により入院。
皮膚移植を行い3ヶ月はリハビリも出来ずベッド上での生活を送られており、先月退院となりました。
3ヶ月ベッド上で生活をされた為下肢筋力が低下し入院前は杖歩行訓練も行っておりましたが、立位保持もままならない状況です。
退院後すぐにデイ利用再開となりましたが、車椅子上でもすぐに疲労感が出てきてしまい傾きが見られ座位保持も
難しい状況でした。
そこでどのようなアプローチが必要か職員でカンファレンスを行い、Yさんに出来る活動を考えてみました。
まず、食事や活動へ参加する時は椅子へ移乗し過ごしてもらいました。車椅子から椅子へ移乗する機会を設ける事で臀部の除圧や立ち上がり訓練を行えます。
座位保持(体幹トレーニング)の訓練の一コマです。椅子から腰掛けへ変え、椅子よりもバランスが取りにくい環境化で座位保持を促しました。本人がとても頑張り屋な方でして5分経過しても座位が傾く事なく「〇〇できたよ。」とスタッフや利用者さんに自ら話しかけて交流を深めています。
デイ利用回数が増え、リハビリ機会を増やし少しずつ活気が戻ってきた事で以前に参加されていたパン作りにもまた参加出来るようになりました。「お父さんにはあげない。私一人で食べちゃう。」とユーモアたっぷりな発言も飛び出してきます。ここでは生活する力を養うことを重視しており、他にも下ごしらえやおやつ作りも利用者さんが行っております。
やりたいことに一生懸命打ち込んでいく中で、自然と身体をどんどん動かすようになって、結果的に機能の回復に繋がっていきます。
こちらはお泊りの一コマです。本町にはない健康トリムを選択し、過ごされております。高齢の方は指先がだんだん動かなくなってきます。こちらの健康トリムは上肢・指先を使用してバランス感覚を鍛え、倒れないように積み上げる動作も集中力がつき脳の活性化も図れます。スタッフが気持ちを込めて手作りした健康トリムが様々な所にたくさんあり、楽しい時間を過ごすことで、自然とリハビリにつながります。
又訓練としてのリハビリにとどまらず、生活できる能力を一緒に再発見する場となっていると感じます。
Yさんも手先が器用で麻痺の前は洋裁やお菓子作りが得意でした。まだ体力が低下しているので多職種間で連携を図りながら様々な生活リハビリを続けております。
自分が入社して、当初は他のスタッフと同じ対応してもYさんには自分が何か頼りなく信頼されていませんでした。徐々に親交を深めていき、今では「高堂さ~ん!!」とお声をかけて頂き、信頼関係を築き上げております。長いスパンで生活リハビリを続けて片麻痺でもできることをたくさん達成し、自分のモットー(笑)利用者さんと共に人生楽しく過ごしていきたいです。
てんやわんや本町 高堂和美