おいらーくブログ

 

DT研修仲間の○○作業療法士さんの健康トリム作りをDTの実践として取り組んだ事例紹介です。

早速、DTでの研修をいかして実践の場で活動され、この取り組みを各事業所へ伝えたいとの思いが伝わります。

では、○○さんの事例紹介です。

 

ある男性利用者さんから「マシンを増やしてほしい」と言われたこときっかけで、その方の為に、パワー系の健康トリムを2つ作成しました。(あと1つ作成予定)

 

「マシンを増やしてほしい」と言った背景

この方には奥様の買い物へ付き添って、帰りにその「荷物を持つ」という役割があります。しかし、重い荷物が運べないことや歩いている時につまずくこともあって、それが大変な動作になっています。なんとかそれを克服しようという思いから「もっとマシンをやりたい」という気持ちになったのだと思います。

 

スタッフの考え

 マシンは高額で場所もとる。なんとか健康トリムで再現できないか。マシンではなくとも訓練できるという方へ気持ちをダイバージョンできないだろうか。

 

健康トリムの機能性

 上下肢・体幹・バランスへのアプローチとして、自分で負荷を調節できる仕組み(他の利用者さんも使用できるようにということ等)と物を持つという動作を組み合わせ、疑似訓練できるものを作成。1つではなく複数を組み合わせる。

 

本人へのアプローチ

 作る段階から相談しテストプレーしてもらい感想を聞いていました。完成した段階で本人に伝えると「やってみる」と言われ、後に本人から職員に「けっこう良いね」などと笑顔で話しかけてきてくれました。

 

結果

「マシンを増やしてほしい」ということはきかれなくなり、マシンの回数やどういった運動を増やしていったらよいか相談を受けるようになりました。

 

最後にその健康トリムを紹介します。生活の効能も本人に関係ある内容になっています。

・赤い枠から赤い枠に本を移動させるトリムです。(何冊持って移動するかは本人が選択します)

 

・ボルトに重りを入れて持ち上げるトリムです。(何kgで持ち上げるかは本人が選択します)