おいらーくブログ

25. 2月 2022 · 休みの日は脳トレで認知症予防に はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

てんやわんや本町 花村さんからの報告です。

デイの利用時だけでなく、その人の人生歴や個性を活かした意思の表出に取り組みだ

(今回は、ある種 たまたまなのでしょうが)

そこから、語学より数字に関心があることまで分かったのですから

これを例に、色々なチャレンジされ またの報告を楽しみにしています。

では、、、

 

相談員になり1年半が経ち、担当者会議でご利用者様のご自宅へお邪魔し

デイ利用時の様子をお話しすると御家族様が驚かれる事がよくあります。

本町では様々な活動に参加し活発に過ごされる方も、ご自宅では「何もしないでテレビばっかり見ている」

「食事以外ほとんど部屋から出てこない」と言った御家族の声を耳にします。

利用者様の中には脳トレ問題・点つなぎを持ち帰って家で実施する方もいらっしゃいますが、デイサービスで身体を動かし疲れている分、ご自宅ではゆっくりされているようです。

私も仕事が休みの時はゆっくりと家で寝ていたいので気持ちはわかります。

しかし、寝ていると中学2年生の娘が勉強をしていて、わからない問題を「これどうやるの?」と聞いてきますが、何十年も前の記憶で覚えておりません。得意な科目や楽しかった事は記憶に残っており、教える事は出来ますが時が過ぎると忘れてしまいます。(苦笑)

そんなある日、英語の宿題を「わからない」と聞いてきたのです。私も英語が苦手な為、パソコンやスマホで調べますが、英文を入力しても中々先に進まず娘の集中力が切れてしまい、困っていた時にご利用者様A様の事を思い出しました。

A様は若い頃、オーストラリアの日本領事館にいた為、英語が堪能で通訳をしていた経験があり、コロナ感染症の流行前までは通訳のボランティアを行っていた事を思い出し閃いたのです。

デイ利用時は下ごしらえやカラオケ・運動・パン作りと活発に過ごされているA様ですが、短期記憶力が低下しており物忘れが見られております。独り暮らしのA様がデイサービス以外の時間にご自宅でも何か取り組んでもらい、記憶力低下の予防に繋がる事を行ってみようと考え、英語はA様だからこそ取り組める事ではないかと思いました。

昨年10月よりご利用が開始されたA様が英語を話した姿を聞いた事がなかったので、英語力がどの位覚えているのかわかりませんでした。まず娘の宿題が解けなくて困っている事を説明し英文を解いてもらうと「出来るかな?」と自信なさげで「英語を聞いても書くのは通訳ではしないから出来ないかも」とおっしゃりながらも取り組んでもらうと、スラスラと英文を読まれており驚きました。

英語を書くのは苦手とおっしゃりながらも筆記体でアルファベットを書いており、思い出しながら行ってくれたのです。

自宅で行うプリントを渡して次回のデイ利用時に持ってきてもらえるように渡してみました。

数日後、来所しても何も言わないので行ってくれているかドキドキしながら「この前、渡したプリントって持ってきていますか?」と尋ねると「え?そんなのあったかしら」と覚えていない表情をされていましたが、鞄から「これかな?」と自宅で行った物を持参してくれたのです。

 

日本語に訳していない問題⑭にはスプーンやフォークがコーンから出来ている物があります。あなたはどう思いますか?と書いており「コーンからスプーンやフォークが出来るって事あるの?そんな話し聞いた事ないのだけど、そう書いてあるよね?」とA様の年代では環境にやさしいスプーンやecoもわからないようですが、和訳する事が出来ておりました。

その後も違う英語のプリントを渡して次回までに行ってみて下さいと渡してみましたが、ご自宅へ忘れてしまう事や持参されても取り組んでいない事がありました。

取り組んでない時にA様に「このプリント難しかったですか?」と聞くと「昔は領事館で外国人の中にいたから否応なしに英語を話せたけどね」と英語は勉強して覚えたのではなく辞書やテキスト等もなく英語を話している環境にいたから覚えたとおっしゃっており

あまり得意ではないとも話しておりました。

自宅では最近ナンプレ問題を行っているとケアマネージャーさんから情報もあり、渡した問題の中に点つなぎのプリントが一緒に入っていた事もあり、A様は英語より数字が得意なようです。

今回A様の生活歴をヒントに英語に取り組んでもらいましたが、自宅で取り組める活動を

これからもアプローチして行きたいと思います。

 

最後に、Aさん 職員のお子さんの宿題 ご支援ありがとうございました(おじさんより)