今回は、おいらーくが毎月発行しております。
広報誌【星の夢百聞】
で人気のコーナーを受け持っていただいているこの方
の142号版から 掲載します。
尚、【星の夢百聞】
各号はおいらーくHPから閲覧できます。
注)前号に引き続き健康な人は読まないでください。
私が現在服用中の薬はアムロジピンとオルメサルタンという。高血圧及び狭心症の薬だ。それぞれ引退表明した安室奈美恵と残忍な悪魔を連想させる。ところで薬の名前って語尾がこのように「ン」で終わるものが圧倒的に多いのですよ。特に市販薬においては。
有名なものを列挙するとアリナミン・バファリン・ノーシン・ロキソニン・ケロリン・ビオフェルミン・キャベジン・パンシロン・サクロン・ガスターテン・パブロン・ジキニン・イソジン・マキロン・バンテリン・キンカン・リポビタン・オロナミン・グロンサン・リゲイン・タフマン・オロナイン・ダマリンなど。漢字だって正露丸・毒掃丸・救心・太田胃散・龍角散・改源・宇津救命丸・樋屋奇応丸など枚挙に暇がない。
では何故「ン」で終わる名前の薬が多いのか?昔輸入された薬の名前ペニシリンやアスピリンの影響、そしてそもそも薬の成分がアセトアミノフェンやイブプロフェン(風邪薬の場合)など「ン」で終わる化学物質が多いためとも言われる。こじつけだろうが「ン」は「運」につながり縁起が良いとの理由もあるらしい。
胃腸薬の面白いアンケートがある。「名前から最も効きそうな薬はどれですか?」の問いに「ガスターテン」が1位。次いで「名前が最も覚えやすい薬は?」の問いには「キャベジン」が1位。そして「最も親しみやすい名前の薬は?」の問いでは「太田胃散」が一位。つまり語尾が「ン」で終わる薬は効きそうで覚えやすく親しみやすいのだ。
例えば「ウコン」も「高麗人参」も「すっぽん」も「スーパーマン」も「力道山」も「クマモン」も「ン」が語尾だ。どれも確かに効きそうで覚えやすく親しみやすい。「ン」で終わる響きには「最後は私に任せなさい」という静かで揺るぎない自信を感じる。「ン」が五十音順最後の言葉であるからだろうか。いずれにしても「ン」が持つ魔法的効果と思われる。
私の大好きな丼物「カツ丼」「牛丼」「天丼」は当たり前だが全部「ン」で終わる。「ラーメン」「チャーハン」「おでん」まだまだあるぞ。ああ「日本」に生まれて良かった。
されど思い起こせば私の人生は「怠慢」と「肥満」であった。かつて美貌を誇った妻は今や立派な「オバン」だ。もちろん私も「オジン」である。お互い「残念」だが「我慢」するほかない。「ン」にはマイナス効果の「ン」もあるのだなあ・・・とほほ。